会長挨拶

  神奈川県病院薬剤師会のホームページをご覧戴きまして有り難うございます。

  第93回通常総会(令和5年6月10日開催)において会長を拝命しました山田裕之と申します。

本会は病院・診療所へ勤務する薬剤師の職能団体として昭和24年(1949年)9月に設立、平成7年7月に社団法人化、平成24年7月には公益社団法人へ移行しました。医療における安心・安全な薬の使用に関する啓蒙活動等を継続し、現在約3,000名の会員を有しております。

  全国唯一の公益社団法人病院薬剤師会である本会の活動は、『会員等の知識や技能向上を目的とすること』、『会員等薬剤師を通じて県民の健康・福祉の向上に資すること』の2点から成り立っております。具体的には、適正な薬物療法の推進、チーム医療への貢献、正しい薬の知識についての普及啓発を実施するため、各委員会を中心に多くの関連事業を展開しております。また、県民の皆様に向けた活動として「くすりと健康すこやかフェア」及び市民公開講座の開催、小冊子「あなたのくすりと健康」(音声コード印刷版)の発行、そして病院薬剤師体験学習の開催などを行っております。

2020年に発生した新型コロナウイルス感染症蔓延防止対策により社会活動制限が本年5月までの3年間続きましたが、その中でも本会は国、県、自治体からの要請を受け実施しておりますワクチン接種における薬剤の管理・調製の所属施設等での実践、Webによる会員等に向けた研修会・講習会の実施、医薬品適正使用に関する県民向け講演会等の実行と、制限下であっても薬剤師の使命である『薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上・増進に寄与する』ことを、変わらず続けて参りました。

また、昨年開催されました日本病院薬剤師会関東ブロック第52回学術大会においては本会が運営を担当し、横浜での現地開催ならびにその後にオンデマンド配信を行いました。現地においては感染拡大防止を図りつつ、社会環境や医療情勢の『変化』に対して薬剤師の潜在能力をいかに発揮して行くか等を中心にプログラム編成し、合計2,878名の参加者がありました。制限下においても大きな混乱なく大会を運営出来たことは、本会の誇りとなりました。

本年5月の感染症法の位置付け変更によってコロナ禍以前の社会活動に戻りつつあるこれからは、3年間に行えなかった種々の活動を再開し、県民の皆様から信頼される事業を行う予定です。多様化する薬物療法において高い倫理観を持ちつつ医療現場での実践力、問題解決能力を備えた病院薬剤師となるよう、新執行部一同、会員の皆様、我々をサポートして下さる賛助会員の皆様と協力し、活動して行く所存であります。

 今後ともご支援、ご協力を戴けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院

山田 裕之